花火は当たりまえ!天神祭の見どころと楽しさご紹介!
祇園祭の前祭が終わると、関西私鉄の主要駅では祇園囃子のBGMから地車囃子に変わります。大阪「天神祭」の始まりです。優雅な曲調から一変威勢のいいBGMが流れ始めると大阪の夏も本番。
日本三大祭りの1つ天神祭を子紹介します。
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さっと読むための目次
天神祭ってどんな祭り?
天神祭のご祭神は言わずとしれた菅原道真公です。始まりは951年。約1000年以上の歴史を持つ祭になります。川と橋が多かった大阪の地にふさわしいお祭の起源で、社頭から神鉾を川に流し、流れ着いた場所で禊払いを行ったのが始まりとされています。その際お迎えし奉る舟を出したのが船渡御の始まりです。
天神祭も7月に入ってから神事は執り行われていますが、一般市民が楽しめるのはやはり25日ですね。
有名なのは船渡御ですが、ご祭神が船に乗るまでの陸渡御も見どころ満載なのです。
約3000人の様々な種類の大行列が天神橋北詰の船渡御出発地までを練り歩きます。猿田彦を先導に、采女、神鉾、地車、花笠等見ていて飽きません。船渡御は遠くからの船見物になりますから、こちらの方が祭見物ではメインといえるかもしれません。
船渡御開始!
太鼓の音と共に、船渡御が始まります。
子供の頃、天神祭とはどういう祭なのか地元でありながらよくわかりませんでした。
というのも、祇園祭りなどと違って見物するものがなかったのです。(陸渡御も知りませんでしたから)
大川沿いの船を見るだけ。ですから天神祭は夜店と花火の祭なのだと思っていました。
船渡御がメインであると知ったのは成長してから。同時に天神祭が見る祭ではなく、参加する祭であるということも実感したのです。
船渡御で大川に繰り出す船は、ご祭神がお乗りになる御鳳輦(ごほうれん)を含む祭祀関係の船と、協賛関係の船に分けられます。様々な企業や団体が船を出し、落語家さんたちの船や芸人さんたちが乗る船など名物船もいっぱいあります。
私たち一般人も船に乗ることは可能で、無料で乗れる船は抽選のようですが、有料であれば募集している協賛の船に乗ることができます。
祭のメインイベントである奉納花火はやっぱり壮観!
それを船の上から見ることができ、また飲み物や食事などが付いている船もあるので、やはり船上での体験は格別ですね。
見どころはここ!
楽しいのは、船どうしが行きかう時に行う“大阪締め”
三三七拍子のようなお祝い時にする大阪独特の手締めのことです。
「打-ちましょ」パンパン、「も一つせ」パンパン、「祝うて三度」パパンパン
というもの。
両方の船がみんなで打ち鳴らす大阪締めはけっこう楽しいのです。
威勢よく賑やかな天神祭の船渡御ですが、ご祭神が乗られている御鳳輦は静かで荘厳な船です。他の船とまったく違うのですぐにわかります。
子供の頃静かな船を見つけると「あ、ご祭神や」と意味もわからず言っていました。
御鳳輦と行きかう時は、大阪締めはやりません。鳴りものやおしゃべりを一時止め、みんな厳粛に見送ります。
もう一つ天神祭の見どころに「催太鼓」というものがあります。陸渡御から常に御鳳輦の先導をいくのですが、こちらは豊臣秀吉の時代から始まったもので、家臣たちがお家の安泰を天満宮に祈ったのが始まりと言われています。
衣装、太鼓の打ち方共に独特なもので、真っ赤な頭巾とカラフルな衣服、「からうす」と呼ばれるシーソーのように体を揺らしながら打ち鳴らす独特な太鼓の打ち方は一見の価値ありです。祈願をした家臣の数が36人であったことから、催太鼓の人数も全部で36人と決まっているそうです。
「からうす」は大阪の無形文化財になっています。
まとめ
天神祭の船に乗ったことはありませんが、いつもは静かな大川がたくさんの船による音と明かりで彩られるのを見ているだけで楽しくなります。八百八橋と言われた大阪の水の文化を、川沿いから眺めるのは行列を見物しているのと同じこと、というよりその雰囲気を楽しむのは参加しているのと同じことになりますね。
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